誰かの人生で一番になること
アメリカ、に限らないのかもしれませんが、海外のドラマや映画、小説の中で日本とは違うなあと思うことの一つに、年上の女性の魅力を素直に称賛するところかと思います。
日本がロリコンな国、という海外からの視線は、分かるような気がするのです。
CTUの支局長、CTUをやめた後もジャックに協力して、最後は大統領を守るために命までなげうったビル・ブキャナン(Bill Buchanan)。
彼がCTUを去るときに後任のナディアから投げかけられた言葉、
ーあなたは私が知っている人の中で、最も情熱的で献身的に仕事に向かっていたー
に全てが凝縮されています。こんなこと、一度でも言われてみたいものですよね。
有能、かつ思いやりも併せ持った理想の上司とも言えます。
彼の仕事に対する姿勢は、組織の中で苦悩することも含めて日本中のサラリーマンのお父さんの心を熱くしても不思議ではありません。
しかもですよ!
ブキャナンと言えば、スーツ姿と私服とのギャップがすごい、という点でも大いにお茶の間を沸かせた男。
いったん仕事を離れれば、ひげを生やして何が悪い?
そんな姿にあこがれを抱く男性も多そうです。
なんですが、いまいち人気がない、というか影が薄いように思えてしまうのはなんでだろうなあと思います。
その一つは、同世代で共感できる人たちの多くと決定的に違う点が一つ、つまり子供がいないってことがネックなのかなあと思います。
やっぱりねえ、お金の苦労が見えないとねえ。
24ではほぼ皆無ですが、日本のサラリーマン的には居酒屋での説教シーンがないこともマイナスのように思います。
そんなブキャナン、実は謎の多い男でもあります。
というか、長く出演しているせいか、いろいろと不思議だなと思うのです。
とりあえず二つほど挙げてみたいと思うのですが。
一つ目は、その登場場面です。
彼は、もともと、テロリストの要求に従ってジャックに射殺されたライアン・シャペルの後任としてCTUのロス地域本部長になりました。シーズン3の話ですね。
その後、「べるぅーす♪」が頭から離れなくなるシーズン4でミシェル・デスラーのサポートを行うべくCTUに来ます。
ミシェルが退職したシーズン5からはCTUのロス支局長になるわけです。
えっと、地域本部長と支部長ってどっちが偉いんでしょうか。
私だったら、地域本部長だと思うんですよね。
それがサポートで来る。
ちょっと日本だとにわかに分かりかねる状況です。
ただ、もしかするとブキャナンだからああなったのであって、先に死んだのがブキャナンでシャペルが後任で来たりすると、ミシェルとは全然違う力関係、仕事の仕方になったのかなあという気もします。
二つ目、そしてブキャナン最大の謎。
ブキャナンがCTUロス支局に初めて登場した時、トニーは臨時職員の位置づけでした。
そのトニーが、以前、元妻のミシェルとブキャナンが付き合っていたことを知って、ギクシャクするのです。
まあシーズン4の男女関係では最大の見せ場とも言えます。
正直、ブキャナンとミシェルってどういう付き合いだったの?はよく私には分かりません。が、ブキャナンはミシェルに選ばれなかった、と言っているので、相当の好意を寄せていたことは間違いないと思います。
で、問題はここから。
ブキャナンはシーズン5でいろいろありつつも(不思議なリン・マクギルについてはいつか書けたらいいなあと思いますが)、最後は信頼を取り戻してCTUの支部長に戻り、カレン・ヘイズのハートまで手に入れます。でシーズン6では夫婦になっているわけです。
ミシェルに振られて、カレンと結婚した男。それがブキャナンです。
ミシェルとカレン。
いやさ、ブキャナンの好みってなんなのよ?
別に責めているとかいうんじゃなくて、なんなんだろうと思うわけです。
まあ、見た目じゃなくて内面で選ぶ男なおかもしれませんね、ブキャナンは。。。
ちなみにシーズン7では、カレンと別れたの?と思ったり。
いや、奥様がいたらもっと頻繁に連絡取りそうですしね。
ブキャナン役のジェームス・モリソン(James Morrison)さんは、1954年生まれ。
24が当たり役です。そういうことです。
なんで、検索かけるとミュージシャンとか、サッカー選手よりも後に出てくるんですよね。
Twitterが結構熱いです、政治に関心が高い人なんでしょうね。