こんなところにあの人が
ドラマを観る楽しみの一つは、知っている役者さんが出てくることではないかと思います。
あの人がこんな役をっ!というやつです。
日本のドラマであれば知っている芸能人が出てくるので、よく起こる一方(日本の場合にはバラエティーに役者さんが出てきて、こんな人だったんだ、というケースが多いと思いますが)、海外の場合にはもともとあまりよく知らない、かもしれません。
しかし、海外ドラマをそれなりに適当にでも見ていると結構被るもので。
ブキャナンの妻ことカレン・ヘイズがクリミナルマインドに出ていた、のが一番私の中では有名な話なのですが。
ここでは、シーズン6、そのカレンも出てくるウェイン・パーマー(パーマー家の次男)の交渉相手、アル・アサドを取り上げてみたいと思います。
シーズン6は中国から帰ってきたジャックが大統領(ウェイン)から、身柄をテロリストに引き渡すから死んで来てくれと頼まれる、というとんでもない始まり方をするシリーズです。
その身柄を引き渡わたしを要求していたテロリストがファイエド。これに対して、和平路線に転じて、ウェインに協力しようとするのがアル・アサドです。
細身なうえに、ジャックと一緒にカーアクションをこなしたり、自分で動けるテロリストです。
まあ、最後は巻き込まれて大変だったなと思いますが。
そのアル・アサドさん、というか、演じるアレクサンダー・シディグさん、ゲーム・オブ・スローンズに登場されます。
いや、なんか全然違う人なんで、気づければ24のマスターと言えずとも、達人、くらいを進呈したい感じなのですが。
ただ、そもそもこの人、スタートレックに出演して有名な方なんですよね。
24で知った、というのがもぐりと言われかねない役者さんだったりします。
Alexander Siddigさんはなかなか複雑な生い立ちの役者さんでもともとスーダンの生まれです。
スーダン、ご存じでしょうか。
アフリカの北東(つまり右上)にある国です。
スーダンは2011年に南部が独立して「南スーダン」になりました。
独立するくらいなんだから別の名前を付けてもよさそうですが、この辺、国際政治に疎いので、本人たちの希望ばかりではないのかもしれません。
Omdurmanという地名をご存じの日本人はほとんどいないように思いますが、そこの生まれなので、北部です。地理的にはほぼ北部の中心。
近くをナイル河の源流が流れているそうです。
ヨーロッパがまだ植民地支配を大いに行っていた1898年に大規模な戦闘が行われたことでも有名です。
また、人口がめっちゃ多い、300万人弱います。
Suddigさんはイギリスへ渡り、役者として成功されています。
本名とっても長いんですよね、ということも付け加えておかせてください。
デジタル・タイマーの謎
24が登場した当初、話題になったのは画面分割、そして24時間表示のデジタル・タイマーです。
画面分割は次第に使われなくなりました。が、しかし、リアルタイムで進行中、と合わせて同時多発的に進行中、というのが24の面白さであり、それはずっと最後まで同じです。
まあ、リアルタイムで進行中、について思うところは多々ありますが、それは別に書きたいと思っています。
で、そのデジタル・タイマーですが、
ジャックの顔が少し変、というのはさておき、シーズン1のそれも最初の方です。
遊びに行くところが家具屋さん、というのはなんとまあアメリカだなあと当時は思ったものですが、それもさておき。
画面中央に見えるデジタル・タイマーです。
これ、CMに入るところでピコピコしながら(そして1話終わるごとにピコピコしながら)なっていたやつです。
このタイマー、初めのうちは6つ(6秒)だと思うのですが、だんだんとシーズンが進むにつれて、数が適当になっていきます。
いや、ランダムになっていく、というのが正確です。
なんか法則があるのかと思っていろいろ調べてみたのですが、どうしても分からない。
例えば、ゼロになるところまで、ということもないですし。
初めのCMと二つ目のCMで数が決まっているというわけでもなさそうですし。
もちろん、CMに入る前に写っていた登場人物に合わせているわけでもありません。
なんだか、全然分からないのです。
24史上、最高の謎!は私が勝手につけたキャッチコピーなのですが、ほんと、なんなんでしょうね。
まあ、単に編集の都合、ということなのだと思いますが。
技術は進むよどこまでも
たまたま立ち寄ったブックオフで知っている顔を見つけたんです。
ジャック若いなあ。
ちょっと衝撃的だったのがそのお値段で、なんと980円。
うーん・・・。
DVDが出回る前、レンタルしてみるものと言えばVHSのビデオテープでした。
カセットテープのおっきいやつですね。
何それ、と言われることも増えてきて、まあ時の流れを感じます。
DVDが普及した当時も、ちっちゃくなったものだなーと思っていましたが、今、Blue-rayと並んでいるのをみると、それでもかさばりますね。
いや、オンラインで見られるなら、家のスペースを圧迫する気が私にはありませんが。
2003年に放送が始まった24もほとんどがDVDもしくはBlue-rayで発売されています。
ところが、ドラマの中ではほっとんどDVDなんて登場せず、マイクロチップだとか、あるいはCTUの業務はオンラインでファイルのやり取りをしています。
当時はそれで時代の先端だったのでしょうが、ちゃんと現実がそれに追いたってこともすごいことだと私は思います。
さて、テレビドラマを観ていると目に入るのに、DVDやオンラインでは見られないものがあります。
それはCMです。
私(というかほとんどの日本の視聴者)はアメリカのドラマのクレジットなど一生懸命見ていないですが、スポンサーのこともまた見ていません。
でも、テレビで観ていたアメリカの皆さんは一週間、ドラマの先行きをやきもきしながら待った挙句、途中でCMを挟んでみていたはずです。
24ではカーアクションも大きな見せ場の一つです。
ジャックの乗っている車も多種多様です。
これ、スポンサーが写してほしい車を使っている、という解説を読んだことがあります。
その真偽は分からないものの、さもありなん、という気はします。
恐らく最も多く登場するCTUの黒のSUVは、後部荷台が引き出せるようになっていて、そこに武器が格納されていました。
後半になってくると、あ、そうそう、そこにあったよね、とジャックが引き出すたびに思います。
しかし、それ以外にも取り上げたり、勝手に乗ったり、いろいろな車が登場しますよね。
シーズン1ではジャックの私物の車、なんてのも登場しています。
ちなみに、24の車、と言えば、鍵のない車を動かすために、ハンドルの下の配線をいじってエンジンをかける、というのも24名物と言えます。
ジャックってこれ好きだよなーと思っていたのですが、一度テロリストもやっていて、結構一般的な知識なのかなーと思ったりしました。
まあ、24と車、では、そんなあれこれのイメージを吹き飛ばしてしまうのが、ジャックことキーファの飲酒運転で逮捕、なんでしょうけどね。
Twenty fourを観るのにHulu選びます?
2020年の日本、24を観ることは非常に容易です。
というか、方法はいくつもあります。
1.DVDをレンタルしてくる
2.動画視聴サービスを利用する
まあ、お手軽でおすすめなのは2.なわけです。
もちろん、誰か友人がDVDボックスとか持っていればそれでいいんですけどね、今更聞けないでしょう、ジャック・バウアー持ってない?なんて。
さてその動画視聴サービスですが、安いと言われているのはHuluとU-Nextです。
U-Nextは月会費こそHuluより高いのですが、ポイントがもらえて、そのポイントを利用するならお得です。
私はHuluで観ておりまして、こちらは月額980円。
もちろん、Twenty four以外もその料金で観られます。
なので、以下Huluにしよっかなーと思っている人向けに。
1.Huluは英語字幕が出せます
いや24に関しては、です。出ないものもあります。
まあ皆さん早口ですし、日常会話っぽいものがないのでねえ、英語の勉強にはどうなのよ、とは思うのですが。
2.Huluは早送りができます
2倍速とかはできません。Youtubeの動画を先の方まで飛ばして観る、ようなことができます。
意外と便利だと思います。
3.Huluは黙っていると次のエピソードに移行します
これも地味に便利。とはいうものの、最後の音楽やクレジット、ちゃんと見てます?見ないですよね、そうすると、次のエピソードへ!!!という緑のボタンが出てきて便利です。
ここまでは、まあそうかなと思うところですし、試したことはないものの、他の動画サービスでも同じなんじゃないかと思うのです。
Huluの特徴ってのは、これです、
4.解説の文章が表示される
この説明をする前に。
アメリカのドラマって、最初に、前回までのあらすじってまず普通はやりますよね。
そこで主要な登場人物のクレジットを流したりするわけですが。
でね、さっきの早送りの話、一番の利用シーンは、このあらすじ(Previously・・・から始まるやつ)を飛ばすときに使うんです。
で、シーズン2の第3話、とか探すとき(翌日また観ようとしたときのことですが)、同じ画面に行きます。
その画面に、その話についてのコメントが書かれているんです、たぶんHuluさんが考えた。
このブログ、ここからが本題です。
Huluのコメント、まず、必要ないです。
だって、読まないもの、観る前に。うずうずして、続きが見たくてHuluつけたのにコメントみないっす。
そして、たまに許せません。
読まないんだけど、目に入っちゃうことってあるじゃないですか。
で、たまたま目に入ると、あらすじが書いてあったりするのですよ。
「ジャックはまたしてもマルワンを取り逃してしまう」とかね(創作ですが)。
いや、それを楽しみに今から観るんだよ、なんで言っちゃうんだよ、となります。
じゃあ2週目以降はコメント見ても平気じゃんと思うかもしれません。
確かに平気とも言えます。
しかしね、コメントって必ずしもあらすじが書いてあるわけでもないんですよ。
「シーズン6もいよいよ終盤、ジャックはクロエの協力を得てテロリストを追い詰めていく」(これも創作ですが)
そんなコメントもあったりするんです。しかも、同じコメントがいくつか続くこともあります。
で、これを気にし始めると、コメントしか見なくなったりするんですよねー。
結論としては、24観るならHuluがおすすめです。
広告貼ってないけれど。
誰かの人生で一番になること
アメリカ、に限らないのかもしれませんが、海外のドラマや映画、小説の中で日本とは違うなあと思うことの一つに、年上の女性の魅力を素直に称賛するところかと思います。
日本がロリコンな国、という海外からの視線は、分かるような気がするのです。
CTUの支局長、CTUをやめた後もジャックに協力して、最後は大統領を守るために命までなげうったビル・ブキャナン(Bill Buchanan)。
彼がCTUを去るときに後任のナディアから投げかけられた言葉、
ーあなたは私が知っている人の中で、最も情熱的で献身的に仕事に向かっていたー
に全てが凝縮されています。こんなこと、一度でも言われてみたいものですよね。
有能、かつ思いやりも併せ持った理想の上司とも言えます。
彼の仕事に対する姿勢は、組織の中で苦悩することも含めて日本中のサラリーマンのお父さんの心を熱くしても不思議ではありません。
しかもですよ!
ブキャナンと言えば、スーツ姿と私服とのギャップがすごい、という点でも大いにお茶の間を沸かせた男。
いったん仕事を離れれば、ひげを生やして何が悪い?
そんな姿にあこがれを抱く男性も多そうです。
なんですが、いまいち人気がない、というか影が薄いように思えてしまうのはなんでだろうなあと思います。
その一つは、同世代で共感できる人たちの多くと決定的に違う点が一つ、つまり子供がいないってことがネックなのかなあと思います。
やっぱりねえ、お金の苦労が見えないとねえ。
24ではほぼ皆無ですが、日本のサラリーマン的には居酒屋での説教シーンがないこともマイナスのように思います。
そんなブキャナン、実は謎の多い男でもあります。
というか、長く出演しているせいか、いろいろと不思議だなと思うのです。
とりあえず二つほど挙げてみたいと思うのですが。
一つ目は、その登場場面です。
彼は、もともと、テロリストの要求に従ってジャックに射殺されたライアン・シャペルの後任としてCTUのロス地域本部長になりました。シーズン3の話ですね。
その後、「べるぅーす♪」が頭から離れなくなるシーズン4でミシェル・デスラーのサポートを行うべくCTUに来ます。
ミシェルが退職したシーズン5からはCTUのロス支局長になるわけです。
えっと、地域本部長と支部長ってどっちが偉いんでしょうか。
私だったら、地域本部長だと思うんですよね。
それがサポートで来る。
ちょっと日本だとにわかに分かりかねる状況です。
ただ、もしかするとブキャナンだからああなったのであって、先に死んだのがブキャナンでシャペルが後任で来たりすると、ミシェルとは全然違う力関係、仕事の仕方になったのかなあという気もします。
二つ目、そしてブキャナン最大の謎。
ブキャナンがCTUロス支局に初めて登場した時、トニーは臨時職員の位置づけでした。
そのトニーが、以前、元妻のミシェルとブキャナンが付き合っていたことを知って、ギクシャクするのです。
まあシーズン4の男女関係では最大の見せ場とも言えます。
正直、ブキャナンとミシェルってどういう付き合いだったの?はよく私には分かりません。が、ブキャナンはミシェルに選ばれなかった、と言っているので、相当の好意を寄せていたことは間違いないと思います。
で、問題はここから。
ブキャナンはシーズン5でいろいろありつつも(不思議なリン・マクギルについてはいつか書けたらいいなあと思いますが)、最後は信頼を取り戻してCTUの支部長に戻り、カレン・ヘイズのハートまで手に入れます。でシーズン6では夫婦になっているわけです。
ミシェルに振られて、カレンと結婚した男。それがブキャナンです。
ミシェルとカレン。
いやさ、ブキャナンの好みってなんなのよ?
別に責めているとかいうんじゃなくて、なんなんだろうと思うわけです。
まあ、見た目じゃなくて内面で選ぶ男なおかもしれませんね、ブキャナンは。。。
ちなみにシーズン7では、カレンと別れたの?と思ったり。
いや、奥様がいたらもっと頻繁に連絡取りそうですしね。
ブキャナン役のジェームス・モリソン(James Morrison)さんは、1954年生まれ。
24が当たり役です。そういうことです。
なんで、検索かけるとミュージシャンとか、サッカー選手よりも後に出てくるんですよね。
Twitterが結構熱いです、政治に関心が高い人なんでしょうね。
緊急事態宣言が明けた最初の週末
コロナ(海外ではCovid19という方が一般的かも)が明けた最初の週末、いい天気の一日でしたね。
私はさすがに繁華街に出かけるほどの気力まではなく近所に買い物に行ったくらいですが、まあ混んでいました。
入店も制限されており(一度に入れる人数を制限していました)、同行者の買い物は基本的に認められず、店内では話しないで、と言われました。
買い物に行ったお店で話ができないなんてお店に行く楽しみの半分以上が奪われているような気がします。
お店に文句を言いたいのではなく、まだまだ日常(だと思っていた日々)が戻ってくるのには時間がかかりそうですね、という話です。
そういえば24には楽しい買い物シーンってほとんどでてきませんね。
モリス(クロエの夫)がお酒を買いに行くシーンが最も印象的な買い物シーンかも。
楽しさのかけらもない買い物ですが。
戻ってコロナですが、これはウィルスです。
シーズン3ででてきたのもウィルス兵器でした。
ウィルスと最近の違いはコロナで結構話題になったのですが、最近は生き物、ウィルスは生き物ではないということで、大きさもだいぶ違います(両方とも小さい、という意味では違いありませんが)。
で、シーズン7にでてきた(そしてジャックも吸ってしまった)生物兵器がどっちなんだかはよく分かりません。
CTUのメディカルチームが切られた・撃たれた等外科のメディカルチームのようで生物兵器への対応は外部の機関に依頼して行われています。
シーズン3では、ロサンジェルス市の衛生局が対応しています。いや、市の衛生局の人が生物兵器について詳しいっていうのもすごいと思うのですが。
最初に生物兵器について相談を受ける女性がニコール・ダンカンさん。演じるのはAndrea Thompsonさんです。
ジャックと旧知な感じを醸しつつ、薬物依存になっていることを見抜きましたよね。
Andrea Thompsonさんは役者としてキャリアを積んだのち、1999年からジャーナリストとして活動されていました。
24は、彼女の女優復帰作なんですね。
エリン・ドリスコルの娘という人生
24も放送開始から20年弱になります。
登場人物の中には亡くなっておられる方もちらほらいて、痛ましい限りです。
シーズン4のCTU、LA支局長のエリン・ドリスコスを演じられていたアルバータ・ワトソンさん(Alberta Watson)は2015年に60歳の若さで亡くなられています。
CTUの女性支局長は5人いらっしゃいまして、ドリスコルさんは2番目です。
なんとなく、おやっ?と思われましたかね。
カレン・ヘイズを含めないから(彼女がCTUの職員を指揮したのはCTUが移管され、CTUじゃなくなった後だから)。
パっと見でも優秀なドリスコルさん、の魅力について語り続けてもよいのですが、取り上げたいのはご家族の話です。
そう、旦那!
ではないです、出てこないし、誰だか分からないので。
娘さんです。ストーリーの中で亡くなってしまった娘さん。
マヤ・ドリスコル(Maya Driscoll)さんです。
もーひたすら母親の邪魔をしまくったと思うか、こんな娘を抱えながら仕事しているエリンは偉いと思うか、その辺は人それぞれだと思いますが、私は隣の家の小さな男の子を怖がらせたときのマヤのうれしそうな顔が大好きです。
マヤは統合失調症に苦しめられており、いろいろと深いんだか思いつきなんだか分からないことを話していました。
マヤ「私のこと愛してる?」
エリン「知ってるでしょ、もちろんよ」
マヤ「そうしたら、どうして口にだして言ってくれないの?」
とかね。
マヤを演じている役者はアンジェラ・ゴーサレス(Angela Goethales)さんです。
すごいなあと感心したのは、演じているとは思えず、こういう変わった人なんだろうな、と素直に思えたところです。
何も考えていない感情に任せて行動する人って、そう見せようと思ってやるのは難しい。
ゴーサレスさんは若いころから舞台・テレビ・映画で活躍してこられているのですが、どっちかっていうと子役のころに注目されており、ホームアローンで主人公の男の子のお姉ちゃん役をやったりします。
いや、だから24で気づくかって、気づくわけもないですけどね。
日本の芸能人で知らない人が出てくるととりあえず調べてみて、何とかさんは結婚しているんでしょうか、調べてみました!的なページが検索されてがっかりすることってあると思うのですが、アメリカでもそんな感じのページは出てきました。
それによると結婚してないみたいですね、というどうでもよいことしかわからなかったのですが。
あんまり仕事されている(というかメディアで取り上げられている)感じはしません。
惜しいなあ、すごい演技力だと私は思うのに。